最近観た映画の感想を淡々と記録します

昨年冬の賞与でプロジェクターを買いました。AnkerのNebula Cosmosというやつです。
いつの日か自宅の大画面で映画を観たいなあとなんとなく考えていて、なんとなく購入したのですが、結果的に僕の感性にクリーンヒットしてくれました。
100インチを超える画面は、一人暮らしの人間が住む部屋には十分すぎるほどで、いまやこいつが無ければ僕の生活は成り立たないほど重要な存在になりました。

休日は夜な夜な映画を観ているので、備忘録も兼ねてその感想を淡々と記録します。

パルプ・フィクション (1994)

ここ数か月のうちに観た中で面白かった映画、第一位。
監督はクエンティン・タランティーノ、主演はユマ・サーマン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・トラボルタ。様々なエピソードが時系列をバラバラにして映し出される。まず個別のエピソード自体が面白いのですけど、それらが最後の最後に線として繋がったときのアハ体験というか、散りばめられた演出の意味に気づいてハッとさせられる感じが良いですね。キル・ビルの印象しかなかったユマ・サーマンの、ちょっと危なくて怪しい妖艶なキャラクターも我々を虜にしてくれます。全体を通じた退廃的な雰囲気も好きでした。

満足度:☆☆☆☆☆

ルックバック (2024)

パルプ・フィクションと同率一位。藤本タツキの創るキャラクターには、説明するのが困難な、惹き込まれてしまう独特の個性があると思います。なんとも表現しづらいのですが。そんなキャラクターの個性と、彼女たちが織りなす超展開が、60分という短い時間の中で何度も我々の心を揺さぶってきます。比較的短い時間の映画で、気軽に観れるのでおすすめ。

満足度:☆☆☆☆☆

ザ・ファブル (2019)

漫画版ファブルの第一部はすべて読んでいます。サヴァンで超人の殺し屋である佐藤アキラを、実在の人間が再現するなんてまず無理だろう‥と構えて観ましたが、良い意味で予想を超えてきました。岡田准一のアクションがなんかもうすごい。彼は格闘技をやってるらしいので、その動きにも確かに納得ですが、Wikipediaに「日本の俳優、タレント、歌手、武術家」とか書いてあってちょっと吹き出しました。岡田くんって武術家だったのですね。終盤のシーンで大勢の敵をバッタバッタ倒していくシーンは圧巻です。漫画版とは別モノだけど、これはこれでアリかな。

満足度:☆☆☆☆

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー (1984)

押井守が若いころに手掛けた作品。今日の巷に溢れかえっている「ループもの」の元祖です。サクラ先生を担当している鷲尾真知子の声がめちゃくちゃ良い。こういう声質・演技を含むアニメは嘆くかな、現代にはもはや無いですね。それから、松谷祐子のいかにも80年代らしい曲調の「愛はブーメラン」が、主題歌なのにエンディングで流れる演出にもグッと来ました。終盤が少し冗長に感じるのが残念です。

満足度:☆☆☆☆

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー (2022)

バリバリのドラゴンボール世代な自分(ただし超は観ていない)にとって、ピッコロが主人公というだけで観る価値のある映画でした。レッドリボンの軍服を着て潜入捜査したり、スマホを操作したり、コミカルなピッコロさんが最高。超を観てない人にとっても理解できるストーリーです。

満足度:☆☆☆☆

サイクロンZ (1988)

これはすでに何度も観ています。終盤のジャッキー・チェンと敵役のベニー・ユキーデの対決シーンがとにかくかっこいいのです。まずベニー・ユキーデのいかにもな悪役ヅラがもう最高。そしてラストのジャッキーのローリングソバット(?)と、吹っ飛ばされたユキーデがガラスのショーケースを突き破るシーンは、何度観てもシビレます。終盤の格闘シーンだけでも観る価値があります。

満足度:☆☆☆☆

Broken Rage (2025)

北野武の最新作。とにかくぶっ飛びすぎて、理解に苦しむ内容です。「芸術とは爆発」はこの状態を指しているのでしょうか。ただ、「前半がシリアス・まったく同じ内容で後半がコミカル」という演出がそもそも斬新でしたし、悪く言えば「B級殺し屋映画」でしかない前半のあとに後半を観ることによって、妙なカタルシスを味わうことができました。倍の120分ならともかく、60分で見せる内容なら割とアリかなという感じ。ただしアマプラにおける評価は最悪のようです。

満足度:☆☆☆☆

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア (1988)

僕が生まれたころに作られた、今は昔な作品ですが、「モビルスーツの戦闘を描く映像」という点はすでにここに極まっていると感じます。隕石(厳密にいうとスペースコロニー)を敵味方問わず皆で押し返すというラストシーンには、深く考えるまでもなく単純に心にぐっときてしまいました。

満足度:☆☆☆☆

キル・ビル Vol.1 (2003)

栗山千明の若いころを見たいというだけで観た映画。刺激ある濃い内容の映画だったと記憶してましたが、タランティーノが深作欣二に憧れすぎて超えることができてない感が拭えず、今観るとそうでもないですね。とにかく栗山千明が可愛いという映画です。

満足度:☆☆☆

ラッシュアワー (1998)

ジャッキー・チェンとクリス・タッカーのダブル主演。ヤマ無しというかちょっとグダグダで、個人的にはハマりませんでした。

満足度:☆☆☆

ダイ・ハード (1988)

昔観たときは面白かったように記憶していたのですけども、今観るとご都合主義というか、ただのニューヨーク市警の刑事がテロリスト集団をあんなにバッタバッタ倒せるはずないし、若干興ざめしながら観てしまいました。

満足度:☆☆☆

ランボー (1982)

ジョン・ランボーが報われない。とにかく可愛そうな映画でした。

満足度:☆☆☆

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM (2024)

ガンダムSEEDのキャラクターが勢揃いしてお祭りしますよという映画。キラ・ヤマトがあいかわらずウジウジしていてイライラします。これといった内容もない映画です。

満足度:☆☆☆

ドラゴンボール超 ブロリー (2018)

これまでパラレルワールド扱いの劇場版にしか登場しなかったブロリーが、正式に原作キャラに組み込まれた作品。高齢になった鳥山明が理想とする、人間としてのやさしさを反映してか、従来の「とにかく傍若無人なブロリー」ではなく「キレたらやばいけど根はいいヤツなブロリー」として登場します。個人的にブロリーは問答無用に残虐でヤバいキャラクターだと捉えているので、この改変には不満が残ります。ただし作画が素晴らしいので、それ目当てで観てもよいかも。

満足度:☆☆☆

コンテイジョン (2011)

マット・デイモン主演。世界に新型ウイルスが蔓延したらどうなっちゃうの?を2011年に描いた作品。コロナ禍を経た我々にとってはなかなか考えさせられる映画です。が、とにかく内容に起伏がないので、考えさせられる時間もなく僕は眠りこけてしまいました。

満足度:☆☆

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 (2022)

もともと「1978年のテレビシリーズで日の目を見なかった地味エピソードをリメイクしよう」というコンセプトで作られた映画なので、観る前からわかってはいましたがとにかく画面が地味です。モビルスーツ同士の戦闘シーンなどはほぼありません。よっぽどのファーストガンダムファンでない限り、途中で飽きてしまうでしょう。

満足度:☆☆

1987年12月8日、熊本生まれ。高校時代から「晩白柚」というハンドルネームでブログを書いていました。長らくうつ病性障害を患っています。好きなものはビール、ひとり飲み。

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