カレー好きの僕が熊本のカレー事情を追っていくこの企画。カレーを食べるのはだいたい熊本市内、とりわけ中心市街地が多かったりするのですが、今回は熊本市民にちょっと知られていなそうなお店をひとつ開拓しようということで、菊陽町まで足を運びました。
知られていなそうなとか言っちゃいましたが、実際はあやうく売り切れになる寸前の人気店でしたよ。
というわけで菊陽町の「THE LOCAL BURGER」さんです。
THE LOCAL BURGER
菊陽町津久礼、菊陽バイパス沿いに「DESAKI」という文具店があります。文具店といってもその規模は大きく、豊富な品ぞろえの文房具、雑貨のほかにコスメやファッションまで扱われているのですが、そのデサキさんの建物の中にお店を構えていらっしゃるのがローカルバーガーさんです。
お店の名前のとおり、本来はバーガー屋さん。熊本の食材をふんだんに使った、すべて手作りで食べごたえあるボリューミーなバーガーを提供する、熊本のバーガー界にするどく斬り込んできた新鋭のお店です。
バーガー屋さんよろしく、カウンターで注文します。できあがった品物を席まで持ってきてもらえます。
先にバーガーの写真をお見せしますと、こんな感じです。オーソドックスな「ハンバーガー」(950円)。晩白柚父が注文したものです。かなり大きいのがわかると思います。肉厚のパティを手作りのバンズで挟んだ、食べごたえじゅうぶんな一品。
ここまでバーガー屋さんバーガー屋さん連呼してきましたが、ローカルバーガーさんにはれっきとしたカレーの提供があるのです。それが1日10食限定の「チキンカレー」(900円)。
1日10食しか用意されていないので、売り切れ必至です。10時開店のところを14時に訪問したので、あと1食しか残っていませんでした。いやはや、人気なんですね。バーガー屋さんといえどもあなどれない実力です。
そもそもなぜハンバーガー屋さんでカレーを?とお聞きしたところ、ハンバーガーを作る上でどうしても生まれる野菜の端材を、どうにか有効活用できないかと思案した末、それらをじっくり煮込んだカレーが生まれたとのこと。
質の高い熊本産の野菜をふんだんに煮込んだカレーですので、さほど辛さは感じません。そして口に含んだ瞬間頭に浮かぶのは「濃厚」の2文字。とにかく濃厚で、粘度の高さが特徴です。
チキンカレーのミソといえる鶏肉は、骨付きのもも肉が2個もごろりと横になっています。これもじっくりと煮込んであるからか、安直な表現ですがほろほろ。しっかりとした味がついています。
ローカルバーガーさんのハンバーガーはボリューミーで豪快ですが、カレーはどちらかというと上品なイメージですね。ハンバーガー屋さんのカレーというと、どうしても「片手間に作ってるんでしょ?」的な先入観を持たれかねないと思うのですが、それを払拭するほどの実力あるカレーでしたよ。
インフォメーション
【住所】熊本県菊池郡菊陽町大字津久礼2648 デサキ内
【TEL】050-3717-8904
【ウェブサイト】https://thelocalburger.com/
【営業時間】10:00~19:00 水曜が定休日
2021年1月14日